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横浜林市政の問題点と市民の会が提案する3つの転換(素案)を発表

市民の市長をつくる会は「横浜林市政の問題点と市民の会が提案する3つの転換(素案) 」を発表しました。
 
 

~目次~

はじめに~市民の願い、要望に背を向ける林市政

(1)林市政は子ども・高齢者に冷たい、福祉・医療なおざりの市政
◯市民の会は、子ども、高齢者、女性にやさしいよこはま、福祉・医療施策の充実した暮らしやすいよこはまを実現
 
(2)林市政は国の政策に追従して企業誘致と大規模開発に財政を集中、経済効果マイナスのカジノ誘致に執着する市政
◯市民の会は、暮らしに直結した分野に公共投資を集中、中小業者が潤い、若者が希望をもって働けるよこはまを実現
 
(3)林市政は住民自治、環境、防災対策、市民の安全・安心をないがしろにする市政
◯市民の会は、憲法がいきる、住民が主人公のよこはま、緑を守り、環境にやさしいまちづくり、安全、安心、平和なよこはまを実現

はじめに~市民の願い、要望に背を向ける林市政

林市長は 2016 年 9 月 20 日、来年度の予算編成にあたっての市政運営方針の中で横浜が内外から高い評価と信頼を得ていると強調し、「アップルや資生堂の研究所進出に続き、京浜急行電鉄と日本KFCホールディングスも、横浜への本社移転を決定しました。

平成 27 年の観光集客実人員は 3,761 万人、観光消費額は 3,188 億円と過去最高を記録し、平成 23 年からおよそ 1.7 倍に増加しました。市内外国人延べ宿泊者数も 72 万人と、大きく増加しています。」と述べています。

しかし、市政の評価は、企業の進出や観光客の多さではなく、市民の願いや要望にどう応えているかで決まるのではないでしょうか。

毎年市が実施している市民意識調査。2016(h28)年度の結果によると、「今後、充実すべきだと思う公共サービス」についての回答の上位 5 項目は次のとおりです。

1 位:地震などの災害対策:36.8%
2 位:高齢者福祉:28.1%    
3 位:高齢者や障がい者が移動しやすいまちづくり:25.8%     
4 位:病院や救急医療など地域医療:25.4%
5 位:防犯対策:25.1%

この上位 5 項目は、この数年ほぼ同じです。

一方、林市長が中期計画の中でも主要な施策と位置付け、毎年多額の予算を集中している施策については、42 の質問項目のうち、「幹線道路や高速道路の整備」は 33位:8.3%、「都心部の整備や魅力づくり」は 36 位:5.3%、「港湾機能や市民が親しめるミナトづくり」は 41 位:3.6%、「観光やコンベンション(国際会議やイベント)の振興」は 42 位:2.9%といずれも下位で、決して市民の望んでいる施策ではありません。このように林市政は市民の願いや要望に背を向けている市政と言えます。

林市長は、2009 年8月の市長選挙で、旧民主党単独推薦により、自公と共産党の公認候補を破り当選しました。当時公約の第 1 に「市民の暮らし充実」を掲げ、候補者討論会でも「子育て支援と高齢者福祉の充実」を優先するとしていましたが、2012年の総選挙で、再び自公政権の誕生以来自民党安倍内閣への迎合を強めています。

2013 年8月に行われた市長選挙で、真っ先に自民党の推薦を取り付け、自民党との政策協定に、新市庁舎整備や歴史教科書などが盛り込まれていると報道されました
が、その内容は明らかにしていません。2期目に入ると、新市庁舎、教科書はじめ市政全般にわたって、自民党と安倍政権の政策を横浜で実行する立場に変質していま
す。

「市民の市長をつくる会」(以下市民の会と表記)は、2017 年の市長選にあたって、横浜林市政の問題点と転換の方向を以下のように提案します。